立派な現代和風の家が解体!?
犬の散歩コースに空き家が3軒もあります。
今から40年くらい前に、ここは大地主がまとまった土地を売りに出し、みな同じ時期に
造成されたようです。そのときに移って来た人の代替えが、一気にきているのだと
推察しています。
その中でもひときわ目を引く、数寄屋造りの家の解体が始まりました。
ここが空き家になっていたと知ったのは、解体工事が始めるにあたってお知らせが配布
されてからでした。
大工が丁寧に手で窓枠や瓦ひとつづつ外しているので、どこかで再利用するつもりなの
かも知れませんが、とてももったいなくて見ていられません。
私は不動産が好きで、別荘などの内覧が趣味でした。
この10年ほど熱海や長野、房総の物件をいくつも巡りました。
別荘などを専門に扱う不動産屋にしてみれば、100軒の内覧や問い合わせがあっても、
成約に至るのはひとつふたつというところでしょうか。
我が家は見るからに買いそうにない客でしたが、顔見知りの不動産屋は嫌な顔もせずに、
よく付き合ってくれました。
別荘は気合いのはいったものも多く、機能より美しさを優先する非日常の造りのものなど
「うっとり」するばかりでした。
どんな人がどんな思いで建てたのだろうかと想像するだけで、私には十分幸せな気分に
なれました。
そんな別荘たちを彷彿とさせる、解体されているのは立派な数寄屋造りの家です。
庭も含めると100坪はありそうな土地です。当時、地主が大きく区切って造成したので、
親子で購入して家を建てている人も少なくないようです。
当時から住む近所の人に聞くと、住んでいたおばあちゃんがなくなり、他に住む人が
居なくなってしまったのだそうです。このあたりでは100坪近いと、普通の人が購入
できる値段ではなくなってしまうので、売りに出しても売れないと聞いたことがあります。
(かなり四角い土地なので、区分すると道をつけなければならないのかなぁ)
実際の理由はわからないですが、私からすると少なくても天命を全うしているとは
言えない気がするのです。
カンカンと壊す音が響くたびに、ちょっと悲しくなります。
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